医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

飲酒運転を防げ!アルコールが抜けるまでの時間は?お酒の遺伝学+解毒まとめ

 

イントロ

さていよいよ今年度もあとわずかです。

(現在2018/03/04)

年度の終わり、初めには、

出会いや別れがあり、

それと同じくして「飲み会」

なるものがあるわけです。

 

さて、ここで、

「アルコールが抜けるまで

 どれくらいの時間がかかるか?」

という疑問が生じます。

 

大切です。

 

激しくお酒を飲んで、

翌朝に飲酒運転で捕まることもあります。

お酒が完全に抜けていないと、

それも飲酒運転です。

 

どれくらいの時間休めば、

アルコールは抜けるのでしょうか?

アルコールの代謝も後半にまとめました!

では、どうぞ!

 

 

一般論

一般的には、

体重1㎏あたり1時間で約0.1gのアルコールを分解できる

と考えられています。

 

アルコールは1mLあたり0.8g

(エタノールを目安)

とされています。

 

例えば、

体重50kgの人が、

度数10パーセントの酒を、

200mL飲んだとします。

 

この人は、1時間当たり、

50×0.1=5gのお酒を分解します。

 

飲んだアルコール量は

200mL×0.1(10%)=20mL

つまり、重さは、

20mL×0.8=16g

 

16÷5=3,2より、

3,2時間でお酒は完全に抜けます。

 

一般論には

http://www8.cao.go.jp/koutu/keihatsu/symposium/houkoku29/pdf/p28-36.pdf

こちらのページを参考にしています。

 

 

現実問題

ただ、ここには

個人差が大きくある

と言わざるを得ません。

 

お酒ですぐ赤くいる人がいれば、

全然酔わない人もいます。

 

これらは全て

遺伝子で決定されています。

酒に強い齢は遺伝するのです。

 

残念ながら、

「お酒弱いんだ・・・」

と嘆く人や

「なかなか酔えないんだ・・・」

とこぼす人。

変わりようがないです。

 

大学生の

「お酒トレーニング」も

あまり意味はないです。

(酒の前に食事をとる等で

 酔いにくくする対策は学べるかもしれない)

 

この遺伝について掘り下げてみましょう。

まず、

「人はどのように解毒するか」がポイントになります。

 

人の解毒

アルコールは一時的に快楽をもたらしますが、

体には毒です。

 

解毒について学びます。

毒の流れ

毒はまず、体に吸収されます。

これが解毒されなければ、

個体は死にます。

 

アルコールなどは、

体内で代謝(解毒)され、

尿などに交じって

排泄されます。

 

アルコールが抜けるというのは

吸収⇒代謝⇒排泄 の流れが

完了することなのです。

 

 

毒の代謝

毒を外に排泄するためには

どうすればいいでしょう?

 

毒を尿に交じりやすくすればいいのですね。

つまり、

毒を「水に溶けやすくする」ことで、

排泄へとつながります。

 

例えばアルコール(エタノール)は、

最初、酵素の反応によって、

アセトアルデヒドに代謝されます。

 

アセトアルデヒドは、

体に残り続けると、

かなり有害で、肝臓を悪くしますが、

大抵は、

アルデヒド脱水素酵素によって

さらに代謝され、

酢酸となり、尿に溶け込みます。

 

アルコールから、

直接、酢酸には変化できません。

 

一旦、アセトアルデヒドの形をとることで、

酢酸になれるのです。

 

確認のため流れを書いておくと、

 アルコール

⇒アセトアルデヒド

⇒酢酸

という感じです。

 

この「一旦アセトアルデヒドにする」ことを

第一相反応

「アセトアルデヒドを酢酸に変える」ことを

第二相反応と言います。

 アルコール

⇒アセトアルデヒド(第一相反応)

⇒酢酸(第二相反応)

 

お酒の遺伝学

酵素の遺伝子が問題!

ここで、お酒の遺伝学について考えます。

第一相反応、第二相反応ともに、

「酵素」で反応が起きると書きました。

 

遺伝とはこれです。

 

人によって、

酵素をたくさん作る人と、

酵素をあまり作らない人がいるのです。

 

第一相反応について

反応が

速い人/中間/遅い人

といます。

第二相反応についても同様です。

 

酔いやすい人酔いにくい人

僕たちの顔がお酒で赤くなるのは

「アセトアルデヒド」が

体にたまるからです。

 

つまり、

アルコールからアセトアルデヒドをすぐ作り出して、

アセトアルデヒドをなかなか酢酸に変えない人

は酔いやすいわけです。

 

酔いやすいと言ってもいいことだけではありません。

先にも述べましたが、

アセトアルデヒドは肝障害を引き起こします。

 

 

とりあえずは、

「アルコール代謝には遺伝が絡む」ことは

押さえておきましょう。

 

まとめ

今回は、アルコール摂取量と分解時間の目安(一般論)を学び、

そこに個人差があること、また、個人差は遺伝子によることを学びました。

今後は、これらを意識して、

無理ない飲酒を心掛けましょう。

 

今日のQuestion

あなたの身近にあるお酒を見てください。

あなたは、6時間後に丁度お酒が抜けた状態でいたいです。

あなたは、そのお酒を何mL飲んでいいと

一般的には言われますか?

(本記事「一般論」を参考に

 考えてみてください!

 もちろん、未成年飲酒は禁止です。)

 

にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ
にほんブログ村
医大生ランキング