医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

窒息1~冷蔵庫をかくれんぼで使うな!溺水~法医学

窒息は弱者に対する殺人で

最も多いそうです。

今回はそんな窒息、

特にsuffocationについて学習します。

 

窒息とは

定義

窒息とは酸素の受け取り、あるいは利用に問題があり、

細胞レベルで障害が生じています。

肺に酸素がいかずに、障害が起きたことです。

 

窒息は先に述べたとおりの

殺人のみで起きるわけではありません。

事故でも起きていますし、

普通の医師も診断で書くことがあります。

分類

窒息は以下の3つに分類されます。

  • Suffocation(該当する日本語はない)
  • Strangulation(頸部圧迫)
  • Chemical asphyxia(化学窒息)

今回はsuffocationを学習します。

残り二つは明日以降やります。

 

Suffocation

Suffocationは更に以下の5つに分類されます。

  1. Entrapment/environmental suffocation
  2. Smothering
  3. Choking
  4. Drowning
  5. Mechanical asphyxia

Entrapment/environmental suffocation

待機中の酸素の欠乏による窒息

狭い部屋に閉じ込められた時に生じる

大気中の酸素の欠乏による窒息です。

昔、日本でも、

「冷蔵庫に入った子供」に見られました。

昔の冷蔵庫は中から開けられず、

かくれんぼで冷蔵庫に隠れた子供が出てこられなくなり、

死亡したのです。

今でも、閉鎖空間で、起きたりしています。

酸素濃度と体

通常の大気中の酸素濃度は20パーセントです。

この酸素濃度が変わると大変です。

以下のようになります。

  • 10-15%:判断能力や運動がうまくい
  • 8=10%:意識喪失
  • 8%以下:死亡

5パーセント前後だと40秒以内に死にます。

ただ、ゆっくりと酸素濃度が下がる場合には、

あまり苦しまず、意識を失いながら死んでしまうそうです。

 

Smothering~鼻口部閉塞

鼻口部閉塞の典型例は、自殺。

「ビニール袋を頭からかぶる」ことによる死です。

 

鼻口部閉塞は他殺にも見られます。

乳幼児などへの虐待での死では、

乳幼児の口を塞いでしまって起きたりしています。

Choking~気道閉塞

気道閉塞でよくある例は、

意図しない食物の誤嚥です。

 

例えば、若者の急性アルコール中毒です。

嘔吐物が、気道に入り、

気道が詰まってしまうのです。

Drowning~溺水

溺水はよく夏に起こります。

夏の海、プールには気をつけましょう。

 

溺水では人には共通した反応があります。

  1. 人は突然水の中に入ると無意識に呼吸を止める
  2. 体の二酸化炭素濃度が高まり苦しくなる(breaking point)
  3. breaking pointに達すると意識に反して呼吸が起こる
  4. 呼吸によって水を飲みこんでしまう

以上の流れが起きるとされています。

溺れかけたことのある人は

一度は経験したことがあるかもしれません。

 

溺水した人は

白い泡や赤色の泡を吹くことがあります。

川や海で溺水した人の体からは、

プランクトンが見られます。

Mechanical asphyxia~機械的窒息

機械的な窒息とは、体の外部からの圧迫などにより、

呼吸運動が制限され、窒息死に至ることです。

胸部圧迫による窒息と体位性窒息があります。

胸部圧迫

重たいものが胸部に押しあたり、

呼吸運動ができなくなることにより起こります。

(「胸部圧迫」という診断名)

体位性窒息

体位窒息では狭い空間や制限された空間で

呼吸運動が制限されて、死に至ります。

例えば、ベッドと壁の間に寝てる間に落ちてしまい、

そこから抜け出せずに、死んでしまうなどです。

まとめ

  • Suffocation(該当する日本語はない)
  • Strangulation(頸部圧迫)
  • Chemical asphyxia(化学窒息)

窒息には以上の3種類があると学びましたが、

今回はそのうちのsuffocation(溺水など)について学びました。

明日は残りの二つを学習します。

 

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