医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

懸垂で鍛えられる筋肉は?(背中の筋肉 ~広背筋・僧帽筋・脊柱起立筋)

今日は背中の筋肉を学習します。

 

背中を見てみる(体表)

人の背中をまじまじと見ることって

実は意外とないですよね笑

 

見てみましょう。

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ここで学ぶことは以下の通りです。

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  • 肩甲骨の下角(一番下)は第七胸椎棘突起と同じ高さ
  • 肩峰は体表からも容易に触れる。(肩の一番角の固いところ)
  • 肩甲棘の基部は第3胸椎棘突起と同じ高さ

肩甲骨についてわからない人は

骨学(上肢1) をご覧ください。

 

では、この背中の皮をはいで見ましょう。

 

外背筋

全体概要

背中の皮をはぐとこのような状態になります。

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ここでまず見えるのが、

  • 僧帽筋trapezius
  • 広背筋latissimus dorsi

です。

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上図の青い部分が僧帽筋、

赤い部分が広背筋です。

 

次に、僧帽筋と

広背筋をはがしてみましょう。

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左側の広背筋と僧帽筋は残してあります。

ここで見えるのは

  • 菱形筋
  • 下後鋸筋

です。

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青い部分は菱形筋

(大菱形筋と小菱形筋はあわせてます)

赤い部分は下後鋸筋です。

各筋肉について

以下、各筋肉の、

起始・停止・支配神経・作用等書きますが、

興味のない人は読み飛ばしてください!

僧帽筋

起始:上項線・外後頭隆起・項靭帯・第7頸椎~第12胸椎棘突起

停止:鎖骨外側・肩峰・肩甲棘

支配神経:副神経(XI)と頚神経叢(C3C4)

作用:上腕骨が水平位置より拳上するとき、肩甲骨を回転させる

   下行部:肩甲骨を拳上

   水平部:肩甲骨を内転

   上行部:肩甲骨を下制

下行部・水平部・上行部は、

僧帽筋の筋肉の走行が、

起始部分から下に向かうか、水平方向か、

上向きかで決まります。

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筋トレで「僧帽筋に負かが逃げる」などいいますが、

僧帽筋は力強く、作用も多岐なため、

負かが逃げてしまいやすいのです。

広背筋

起始:第6胸椎~第5腰椎の棘突起・仙骨・腸骨稜・第10~12肋骨

停止:上腕骨小結節稜

支配神経:胸背神経(C6~C8)

作用:肩関節における上腕の内旋、内転、伸展

懸垂なんかで鍛えられます。

逆三角形の体、前からも分かる広い背中を作ります。

菱形筋

起始:第6頸椎~第4胸椎

停止:肩甲骨内側縁下部

支配神経:肩甲背神経

作用:肩甲骨を後ろに引く

胸を張って歩く、肩甲骨を寄せる時に使います。

上・下後鋸筋

上後鋸筋は、菱形筋の下に隠れています。

上・下で起始停止が違い面倒なので省略。

必死に呼吸するときに使う、

呼吸筋です。

(安静時はそこまで使わない)

 

 

以上、外背筋はよく見ることのできる筋肉です。

次の固有背筋は、その奥にあります。

見ていきましょう。

 

固有背筋

全体概要

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図の右半分は、外背筋を取り除いた状態。

主に、

  • 板状筋(浅層)
  • 脊柱起立筋(中層)

がみられる。

図の左半分はこれらを取り除いたときにみられる筋肉で、

主に、

  • 横突棘筋
  • 肋骨拳筋
  • 棘間筋

などである。

各筋肉について

脊柱起立筋

脊柱起立筋は具体的には、

腸肋筋+最長筋+棘筋」と書けます。

脊柱起立筋は、

脊椎、肋骨間で、多くの筋繊維を持ちますが、

外側から、腸肋筋、最長筋、棘筋となっています。

横突棘筋

横突棘筋は、脊椎の

横突起に始まり、棘突起に終わります。

横突棘筋も具体的には

半棘筋+多裂筋+回旋筋」とかけます。

これの名前の決め方は面白いです。

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この脊椎部分のみを取り出します。

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この脊椎の横突起から、

  • 4個以上脊椎をとばした脊椎の棘突起につく⇒半棘筋
  • 2-3個とばす⇒多裂筋
  • 1,2個上の脊椎の棘突起につく⇒回旋筋

このように分けられるのです。

ちょっとおもしろいですよね!?

 

今回は覚える内容が多すぎるので、

一旦ここまでとします。

まとめ

今回は背中の筋肉について学んだ。

背筋には、背中の表層にある外背筋と、

背中の奥深くにある固有背筋がある。

各個別の筋肉についても学んだ。

今日のQuestion

懸垂で鍛えられる筋肉の名前と、

その支配神経を答えよ。

(答えは記事中に!ぜひ自力で解いてみてください!)

 

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