医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

血圧調節・血液循環とその異常・血圧を下げるには?

昨日の学習では、

「血圧」とは何か、

また、そこにまつわる法則等学習しました。

www.medudent.com


今回は、その血圧等の調節について学びます。

本日は少し専門的な話、言葉は

(かっこ)で覆っているので読み飛ばしてください!

 

血圧の調節機構

血圧の調節機構は3つあります。

  • ホルモンによる全身調節
  • 血管による局所の調節
  • 自律神経による調節

以上三つです。

一応メモ-------------------------------

ホルモンは体の中の状態を変える物質です。

血流にのって移動します。

自律神経は、体を興奮させたり抑制させたりする、

無意識の神経活動と思ってください!

メモここまで-------------------------------------

では、それぞれについて見ていきましょう!

 

ホルモンによる全身調節

ホルモンによる調節は

レニンアンギオテンシンⅡアルドステロン

この一連の流れが大切です。

めちゃくちゃ有名なので、

この流れで覚えちゃいましょう。

 

具体的には以下に示します。

言葉で書くとわかりにくいみたいなので、

下に図もありますから、

文章は読み飛ばしてもらって構いません。

 

このホルモンの流れのスタートは

腎臓で起きます。

腎臓はおしっこを作っていますが、

おしっこは血液からこしとられてできます。

なので、血液量には敏感に反応します。

 

今血液量が少なくなったとしましょう。

 

まず、血液量の低下を腎臓(の傍糸球体装置)が感知して

レニンを分泌します。

レニンは肝臓などから出る

アンギオテンシノーゲンを分解して

アンギオテンシンⅠにします。

アンギオテンシンⅠは肺の毛細血管で

(ACE:アンギオテンシン変換酵素によって)

アンギオテンシンⅡになります。

 

アンギオテンシンⅡは

血管を収縮させたり

副腎髄質に作用して

アルドステロンを分泌させます。

 

アルドステロンは腎臓の

尿細管に作用して、

Na(ナトリウム)の再吸収を活発にします。

 

この再吸収が多いと、

浸透圧によって、

尿になるはずだった液体が体に戻ってきます。

 

以上をすっきり書いた図がこちら

f:id:medudent:20180213155940p:plain

ホルモン調節の利点

このホルモンの一連の流れって

超絶面倒くさいですよね。

しかも、副腎と腎臓はめちゃくちゃ近くにあり

接しています。

f:id:medudent:20180213160232p:plain

だから、腎臓での水の再吸収のみを

腎臓と副腎のみでしてもよさそうです。

でもしない。

わざわざ、肝臓や肺(ACE)まで巻き込む。

それは、ホルモンが

全身に影響を与えるという、利点があるからです。

例えば、一連のホルモンの流れで出てきた

アンギオテンシンⅡは、

アルドステロンを出すだけでなく、

血管収縮という、他の要素もあります。

このように、多くのホルモンを巻き込めば、

より全身的に、大きな変化を生むことができるのです。

 

血管による局所の調節

前回の記事で、

血管の太さと、

血管抵抗には関連があると学びました。

(ポアズイユの法則)

そのため、血管ごとに、

太さを変えることで、

局所的に血圧を変えることができます。

血管収縮因子
  • ノルアドレナリン
  • エンドセリン
  • セロトニン
  • TXA2

セロトニンや、ノルアドレナリンは

有名だったりしますね。

血管拡張因子
  • NO
  • PGI2

(他にもブラジキニン、アセチルコリン、ヒスタミンは、

    NOを放出させるため、血管拡張因子)

アセチルコリン、ヒスタミンも有名なのではないでしょうか?

 

自律神経による調節

自律神経による調節では、

大動脈弓、頸動脈洞

大動脈小体、頸動脈小体が関わっています。

f:id:medudent:20180213170313p:plain図はグレイ1918より

大動脈弓、頸動脈洞は、

血圧の上昇低下を感知して、

大動脈小体、頸動脈小体は

血中酸素濃度や、血液のpHを感知します。

 

血圧が低下したら、心臓の働きを強めたり、

全身の血管を収縮させたり、

血中酸素濃度が下がったら、

呼吸を激しくさせたりします。

(自律神経の働き)

(自律神経の働きについてはいずれ記事にします。)

 

血圧を下げるには

血圧を下げるにはどうすればよいのでしょう?

血圧=心拍出量(循環血液量)×血管抵抗

ですから、心拍出量(心臓から出てくる血液量)を減らすか、

血管抵抗を下げれば、血圧は下がります。

 

血管抵抗を下げるには

血管を拡張してやればいいですね。

 

循環血液量を減らすには、

レニンアンギオテンシンアルドステロンの流れが

起きないようにしてやればいいのです。

このように、薬のアイデアは

基礎的な内容から作られています。

ぜひ、理解するようにしましょう。

(薬理についてはいずれまた記事にします。)

まとめ

血圧は心拍出量と血管抵抗の積で表される。

血圧の調節機構には

  • ホルモンによる全身調節
  • 血管による局所の調節
  • 自律神経による調節

の3つがある。

ここの調節が起きないと、

起立性低血圧が起きる。

今日のQuestion

血圧を調節するホルモンを記せ。

 

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