医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

体表損傷4創・鋭器損傷~法医学を学ぶ

 これまで法医学では体表損傷について学びました。

体表損傷1-圧迫痕~法医学を学ぶ

体表損傷2-変色・表皮剥奪・創~法医学を学ぶ

今回は創について詳しく学びます。

(前回の記事内では特に鈍器損傷を学びました。

 今回は鋭器損傷を学びます。)

ちなみに、創は皮膚がパックリ裂けた創です。

(初見の方用に前回と同じ内容を書かせていただきます。)

以前話した通り、法医学では、

事件に巻き込まれた死体の判断なども関わってきます。

法医学内容はそちらの話とも絡んだ内容となってきます。

ニガテな方はここで読み終えたほうが賢明です。

では、学習を進めていきます。

 

創の形状を表す用語

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(傷口を立体的に見た図です。

 あ、い、おは傷口の表面を表しています。)

あ創端 い創縁 う創壁

え創底 お創口 か創洞

これらの単語は「創」を学ぶ上では大切ですので、

ぜひ理解してください。

(覚えなくても漢字の意味を捉えればよいと思います。)

創の分類

創は以下の3つに分類されます。

  1. 鈍器損傷
  2. 鋭器損傷
  3. 銃器損傷

銃器損傷は日本ではあまり見られません。

では、今回は鋭器損傷について学んでいきましょう。

鋭器損傷

鋭器損傷の分類

鋭器損傷は以下の3つに分類されます。

  1. 切創 Incised wounds
  2. 刺創 Stab wounds
  3. 割創 Chop wound

切創はいわゆる切り傷

刺創はいわゆる刺し傷です。

割創は昔の斧やナタでできるようです。

切創 Incised wounds

刃あるいわ刃のような鋭いものでできます。

ナイフ・金属片・紙などでできます。

創洞の長さが創口の長さより短いです。

(刺創・刺し傷との区別)

(創口・創洞については記事の冒頭へ!)

刺創 Stab wounds

刺創は切創と異なり、

先端のとがったもので生じます。

(アイスピック・ドライバー)

創洞の長さが創口の長さより長いです。

刺創でできた傷は、体の奥深くまでできています。

 

殺意をもって人を刺してできた刺創は、

刃物を体の中でぐちゃぐちゃに動かしています。

そのため、創洞を調べれば、

刺創に殺意があったかなかったか調べることができます。

割創

字面で言えば、

「カッティングエッジを持つ重量のある成傷器」でできます。

例えば、ヘリのプロペラとか、船のスクリューです。

骨折を伴って、傷ができます。

ためらい傷

ためらい傷・逡巡創とは

いわゆる自殺の跡みたいなものです。

手首や頸部に見られることが多いです。

 

これらが見られた死体は必ずしも

自殺を表しているわけでもありません。

ただ、これらの傷を持つ人は、

(リストカットなどをする人は)

何かしらのSOSを発していたという事を読み取ります。

(虐待を受けていたなど)

まとめ

今回は体表損傷の創、鋭器損傷について学びました。

(体表損傷は4回にわたって書きました。

体表損傷1-圧迫痕~法医学を学ぶ

体表損傷2-変色・表皮剥奪・創~法医学を学ぶ 

ぜひ、まとめて勉強なさってみてください!

以上です。

 

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