医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

体表損傷3創・鈍器損傷~法医学を学ぶ

 これまで法医学では体表損傷について学びました。

体表損傷1-圧迫痕~法医学を学ぶ

体表損傷2-変色・表皮剥奪・創~法医学を学ぶ

今回は創について詳しく学びます。

(今回の記事内では特に鈍器損傷を学びます。)

ちなみに、創は皮膚がパックリ裂けた創です。

(初見の方用に前回と同じ内容を書かせていただきます。)

以前話した通り、法医学では、

事件に巻き込まれた死体の判断なども関わってきます。

法医学内容はそちらの話とも絡んだ内容となってきます。

ニガテな方はここで読み終えたほうが賢明です。

では、学習を進めていきます。

 

創の形状を表す用語

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(傷口を立体的に見た図です。

 あ、い、おは傷口の表面を表しています。)

あ創端 い創縁 う創壁

え創底 お創口 か創洞

これらの単語は「創」を学ぶ上では大切ですので、

ぜひ理解してください。

(覚えなくても漢字の意味を捉えればよいと思います。)

創の分類

創は以下の3つに分類されます。

  1. 鈍器損傷
  2. 鋭器損傷
  3. 銃器損傷

銃器損傷は日本ではあまり見られません。

では、これらについて学んでいきましょう。

鈍器損傷

鈍器損傷分類

鈍器損傷は、

  1. 挫創(Lacerations)
  2. 裂創(Lacerations)

の二つに分けられます。

見てわかるように、

英語ではどちらもLacerationsと表現します。

挫創(Lacerations)

挫創とは鈍体で叩き潰された時にできます。

特に、太い骨が皮下にあるときにできます。

(皮膚が薄ければなお傷口は開きやすい)

皮膚が骨と鈍体に挟まれて押されることで、

パックリと傷口が開いてしまいます。

 

想像してください。

お腹をバットでなくられても、お腹は内出血をするのみで、

お腹がパックリ割れることはありません。

反対に、すね(弁慶の泣き所)の近くなどを

壁にぶつけて傷口が開くことがあります。

それが挫創です。

鈍体がぶつかってできる創なので、

表皮剥奪も形成されます。

(表皮剥奪について体表損傷2-変色・表皮剥奪・創~法医学を学ぶ

裂創(Lacerations)

裂創は、打撲を受けたところから、

離れたところの傷口が開いてしまうものです。

強大な力で打撲を受けたときにできます。

例えば、交通事故などです。

直接打撲を受けたところではなく、

打撲を受けたところから離れたところに創ができます。

 

例えば、車のタイヤが脚に強くぶつかったとします。

脚の皮膚はタイヤに巻き込まれます。

皮膚は伸ばされます。皮膚の過伸展で、

創ができてしまいます。

 

日常生活ではあまり見られない傷かもしれません。

まとめ

今回は体表損傷の創、

特に鈍器損傷について学びました。

つまり、「打撲で出血ができる」事実について学びました。

ぜひ、挫創については、日常でも見られることなので、

日常生活で観察してみてください!

 

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