医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

脳と記憶と学習

「記憶力がいい」

ってどんな人でしょう?

物を覚えるのがはやい人でしょうか?

昔のことを思い出せる人でしょうか?

 

記憶と言えば「思い出す」ことが一般的ですが、

医学的にはちょっと違う見方もあるのです。

では記憶と脳について学んでいきましょう。

 

記憶の分類

さてさっそく記憶について分類してみましょう。

長期記憶には明示的記憶暗黙的記憶があります。

いきなりなに言ってるかわからない言葉を出しました!

 

明示的記憶とは、最初に例に出したような記憶です。

つまり、「昨日何食べた?」とか

「小学校の時の担任の先生の名前は?」などの記憶。

言葉で説明のできる記憶と言い換えることもできそうです。

過去のイベント、事実についての記憶です。

医学としてみれば、

大脳皮質ー海馬経路で記憶されます。

エピソード記憶として表現されます。

 

次に、

暗黙的記憶とは、明示的記憶とは逆の記憶です。

つまり、言葉で説明のできない記憶です。

またまた何言ってるか分からないと思われるかもしれません。

具体的例で書くと、

「自転車ののりかた」

「信号は何色になったらわたっていいか」等の記憶。

つまり

身体的記憶習慣などのことです。

サイエンスの世界ではこんなことも記憶というのですね。

医学としてみれば

大脳皮質ー基底核

大脳皮質ー小脳

大脳皮質ー扁桃体

の経路で記憶されます。

(興味ない方は読み飛ばしてください!!!)

 

 

さてここまで記憶について分類しました。

しかし、なぜこのような分類をしたのでしょう?

 

その理由は、

記憶の種類によって、我々が記憶するか否かがかわる、

つまり

何がおきたら学習しようとするかが記憶の種類によって違う

から、このような分類になったのです。

では、どうやったら我々は記憶するのか、

見ていきましょう。

学習と記憶

学習を引き起こすのは一般に

明示的記憶では新規の出来事(海馬)

暗黙的記憶では

報酬(基底核)、(扁桃体)、誤差信号(小脳)

です。

(カッコ内)は原因となる脳の部分です。読み飛ばしてもらっても構いません。

 

明示的記憶は新規の出来事により引き起こされます。

つまり、新しく人に出会ったときは明示的記憶により、

その人の名前が覚えられるということです。

 

暗黙的記憶は、報酬で覚えられるのですね。

逆に言えば明示的記憶は報酬と罰で覚えられないのですから

子供が勉強をしたら報酬を与えたり、勉強しなかったら罰を与えるのは少し違うかもしれません。

ただ、「勉強の習慣を身に着ける」面では

良いかもしれません。

誤差信号は少し難しいです。

例えばフィギュアスケートの選手がジャンプをして

バランスを崩したとします。

すると小脳は勝手に

「今バランス崩したから次はちょっと変えてみよう」

と勝手にジャンプのタイミングを数ミリや一瞬のタイミングの違いを修正します。

それでバランスを崩さなかったら、それが技能として学習されます。

スポーツ選手はそのような学習が大切です。

なので、スポーツ選手は小脳が発達しているかもしれません。

 

 

 

以上、どうやったら、人間は学習しようとするかをまとめました。

子供の頭をよくするためには、

新しいことに触れさせ、明示的記憶をさせる。

報酬や罰により学習習慣をつける。

(できれば、学ぶことは楽しいという報酬を与えてほしいものです。)

以上のことで理論上は学習をするということが分かります。

 

ですが、実は、報酬も与えすぎてもいけないのです。

(何言ってるかわからない!!!笑)

次は報酬と依存、ギャンブルについてまとめます。

報酬と学習促進

結論から言うと、

「あることをしたら、数パーセントの確率でうまいこといく」

これが学習を促進させます。

ギャンブルは当たる確率が数パーセント!

だから一回当たると止められない。

次も当たるかもと思いついついしてしまう。

 

クリアが難しいゲームも同じ!

繰り返しプレイしてたらいつかゴールする。

ゴールできる確率が低いから、依存してしまう。

 

逆に、毎回、毎回報酬が出ているとき・・・・

一回でも報酬が途切れてしまうと、

学習行動をやめてしまうことが分かっています。

例えば

「30分勉強したらおこずかいあげる」と約束してしまうとします。

最初は勉強したらお金がもらえるから子供は頑張ります。

しかし、いつまでもお金をあげるわけにもいきません。

いつしかおこずかい制度はなくなります。

すると、せっかく習慣づいたように見えても、

人はすぐに学習行動をやめてしまいます。

 

なんでもかんでも報酬をあげればいいというわけでもないようです。

 

まとめ

以上、記憶の分類をしてから、

どうやったら我々は学習をするか?についてまとめ、

最後に、どうしてギャンブル、ゲームにはまるか、

どうやったら子供に勉強させられるか、まで話題を広げて話しました。

ぜひ、今日の知識を活かして、より良い毎日を過ごしていきましょう。

(個人的には、学びの楽しさを知ることが勉強では大切かと思います。)

 

 

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