医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

たばこ と がん

たばこを吸う人でも0,1パーセントしか肺がんにはならない

(1000人に1人)

たばこは必ずしもがんを起こすわけではない。

これは事実です。

思っているより低かったのではないでしょうか?

では、なんでたばこはいけないのでしょう?

では、学習していきましょう。

 

喫煙と疾患

さて一般的にたばこと関連があると言われている疾患は以下の3つです。

・腫瘍

おなじみがんですね。

主に肺癌や、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、食道癌などの首周辺の部分のがん

加えてすい臓癌膀胱癌も起こすとされています。

・肺疾患

最近有名になってきたCOPDや間質性肺炎などがこの代表例となります。

・心血管疾患

虚血性心疾患、脳血管障害、大動脈疾患などがあります。

難しいことはいいので、血管に悪いと覚えてもらっても結構です。

 

喫煙とがん

さてブログ冒頭でも述べたように、

肺がんは、喫煙者の0,1パーセントしかなりません。

(統計的に)

そう思うと、たばこはたいして悪くはないのです。

 

しかしここに確率表記の問題点があります。

 

たばこは体に悪くない!?(確率の話)

たしかに、肺がんにかかるリスクは0.1パーセントですが、

他の多くの疾患にかかる確率も0.1パーセント程度あると考えてみましょう。

もし、たばこが原因で0.1パーセントでかかる病気が、世の中に100こあるとすると、

喫煙が原因で病気になる確率は0,1×100で10パーセントまで上がるのです。

 

また、喫煙者が肺がんになる確率は0.1パーセントですが、

肺がんになっている人の85パーセントは、喫煙者か喫煙経験者です

つまり、たばこを吸わない人はほとんど肺がんにならないともわかります。

そう考えると、たばこはやはり、残念ながら、体に極めて有害と言わざるを得ません。

 

同様の考え方は、赤ちゃんが生まれてくるときの、

先天性疾患(生まれてくるときにもっている病気)にもあてはまります。

「どうしてうちの子がこんなに珍しい病気に・・・・」

と言う方がおられますが、珍しい病気は世の中にたくさんあります。

赤ちゃんの0.01パーセントしかならない病気だとしても、

同様の確率で起こる病気が1000コあったら、

「珍しい病気」にかかる確率は10パーセントにもなるわけです。

(多少オーバーな例ですが)

 

なので、珍しいことは自分に起きないと思っている方に言いたいです。

珍しいことなんて世の中に何千何万とあるのだから、

珍しいことが自分の身に起きたとしても何も驚くことはないですよと。

他にもあるぞたばこの悪いところ

他にも喫煙がよくない理由があります。

たばこを吸う人がよくなる肺がんと、

たばこを吸わない人がなる肺がんでは種類が大きく異なり、

たばこを吸わない人がなる肺がんは、治療はしやすく予後も良いのです。

分子標的治療薬

 

 

以上、たばこと癌についての話でした。

本日のQuestion

喫煙者が肺がんになる確率は0.1パーセントである。

これは、確率としては低いように思われる。

「たばこは言うほど悪くはない」という人もいる。

一方、たばこは有害と世間ではよく言う。

なぜ、たばこはよくないのか?

たばこは悪くないという人への反論を含めながら述べよ。

(答えは、ブログの中にちりばめられてあります。)

 

参考記事一覧

がん(総論)

がん(性質と転移について)

がんと感染症

職業環境と腫瘍

たばことがん

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