医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

循環障害~うっ血と充血?

前回の記事で、

循環系とは何かを書きました。

(循環系総論~動脈血と動脈は違う! - 医学生の解釈(ブログ))

今回はその障害について学びます。

 

循環血液量の障害

うっ血と充血

うっ血と充血はともに、

末梢組織(体のこと)における

血液が異常に増加した状態のことです。

 

毛細血管や組織液(血管からしみ出た血液)が

異常に多くなってしまうのです。

 

そのため、血がたまったところは

腫れ上がったり厚くなったりします。

 

ではうっ血と充血って何が違うんでしょう?

(充血はよくききますが・・・・・)

 

充血

動脈から入ってくる血液量が増加しておこります。

つまり、末梢組織から出ていく血液量はかわらないが、

入ってくる血液量が増えることで、

末梢組織に血液がたまってしまうことです。

 

運動、飲酒、やけどなどの炎症が

充血を引き起こす代表例です。

 

うっ血

充血とは逆です。

つまり

静脈側から出ていく血液量が減少して起こります。

末梢へ入ってくる血液量は変わりませんが、

出ていく量が少ないので、

末梢組織に血液がたまってしまうのです。

 

心不全がうっ血を引き起こす

代表例です。

出血ー止血

出血の分類

出血とは赤血球が血管外に流出することです。

血管壁が壊れる破たん性出血

血管壁が壊れないで出血する漏出性出血があります。

 

外傷(けが)や潰瘍などでおきる出血は

主に破たん性出血です。

 

一方、ビタミン不足で血管壁が異常になる壊血病や、

血液凝固が異常になる血友病は

漏出性出血となります。

体外への出血

喀血、吐血、下血、血尿

口や肛門などから血が出ます。

 

喀血は肺から血が出ることです。

肺には動脈血があるので、

この時の血の色は鮮やかな赤になります。

 

一方、同じように口から血を出す吐血

食堂や消化管からの出血なので、

静脈血の方がむしろおおいため、血の色は褐色じみます。

 

このように、血の色で、

どこから出血しているかが分かるときもあります。

 

止血

血液が血管から出ていくとき、

血管が収縮(血管は一部筋肉でできている)

血小板の凝集

血液の凝固

これらによって止血します。

 

虚血ーショック

虚血とは、心臓から末梢へ

血液が十分に流れてこない状態です。

血栓や動脈硬化で起きてしまいます。

 

そして、出血が多かったりして、

血圧低下により、

末梢全体へ流れていく血液量が減った時、

体はショックを引き起こします。

 

ショックが起きたとき、

他の臓器をすてて、

体は脳と心臓を守るように血液を流そうとします。

つまり、ショック状態では、

頭と心臓への血流が増えます。

 

 

閉塞性の障害

血管が詰まって、血流が悪くなったり

血液が流れなくなることを

閉塞性の障害と言います。

血栓症

血管の内壁などが傷つき、

そこにできた「かさぶた」などが

分厚くなり、血管を閉じてしまうこと。

塞栓症

血栓症でできた「かさぶた」が、

「かさぶた」ができた場所から

はがれおち、

他の場所の血管を閉塞させた状態。

 

エコノミークラス症候群

エコノミー症候群は、

長時間座っていたりしてできた、

足でできた「かさぶた」が

立ち上がったりした時に、

血流が良くなり剥がれ落ち、

肺の静脈などを詰まらせてしまうことで起きます。

 

播種性血管内凝固

多臓器(多くの臓器の)小血管内に

多発性の血栓が生じることです。

細菌感染などで、血管中なのに、

血液を凝固させようとする働きが生まれてしまい、

なってしまいます。

リンパ循環の障害

浮腫

前回の記事で、

リンパ管は、静脈が回収しきれなかった血液を回収する

と書きました。

ここがうまく働かないと、

末梢に血液がたまり、

浮腫となります。

あしがむくんだりするのも浮腫です。

 

今日のQuestion

充血とうっ血の共通点と違いを記せ。

(答えは記事中に!ぜひ自力で解いてみてください!)

 

 

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