医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

創薬科学~薬を創る(開発する)ということ

今回は「薬を創る」「創薬」について学習します。

創薬とは

新薬は、10年以上の年月を費し、基礎研究、非臨床試験、臨床試験(治験)の過程を経て有効性と安全性が検討される。そして医薬品医療機器総合機構で審査を受け、厚生労働省で承認を得て初めて患者に使える薬が誕生する。この薬の誕生までを“薬を創る”という意味で“創薬”とよぶ。一方、医薬品の生涯は発売して終わりではなく、発売後にも継続して調査・評価を行い、有効で安全な使い方に関する情報が必要である。発売後の一連のプロセスは“薬を育てる”という意味で“育薬”と称する。

創薬 - 薬学用語解説 - 日本薬学会

 創訳とは言い換えると「病気の治療や予防などに利用できる物質を、開発・発見し、医薬品として実用化すること」といえます。

 

創薬の用語

first-in-class

first-in-classとは、いわゆる「新しい」「独創的医薬品」です。「え、こんな薬作ることができるの!?」のような「本当に新しい薬」です。

best-in-class

best-in-classはfirst-in-classとは反対に「まったく新しいわけではない」薬です。first-in-classは市場に登場した時には一番良い薬ですが、改良されていくうちに、もっと良い薬が出てきます。そのように、既存の薬に対して優位性を持つものをbest-in-classと言います。

天然創薬

薬の歴史は人間の歴史と同じくらいの長さとまで言われますが、最初から科学的に化合物が作られていたわけではありません。

初めは天然物から薬を創っていました。

  • 天然から得られる化合物そのものを医薬品にする(ペニシリンなど)
  • 天然物の構造を改変し医薬とする(プラバスタチンなど)
  • 天然物の標的たんぱく質を解明し、そこから人口の化合物をつくる(シメチジン)

もっと言えば、医薬品として使われている「モルヒネ」「コカイン」も天然創薬の1つです。

 

最近は

high throughput screening( HTS )などがあります。

機械で大量の化合物を評価して、薬になるような、特定の目的に合った生理活性化合物を見つけます。

創薬の今

ただ、それでも、1年で20種類程度の薬しか実用化されていません。

「新しい薬」には

  • 2万分の1の確率
  • 15年の歳月
  • 数百億円の費用

が必要とされています。

「こんな薬ができるのでは!?」と2万個考えて1個しか実用化されませんし、そこには莫大な費用が掛かっているのです。

(逆に言えば、1つでも良い薬を創れば、莫大に儲けが出るという事)

 

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