医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

医療を経済的に分析  国ごとの社会保障制度(イギリスとアメリカと日本・ドイツ・フランス)

医療を経済上のサービスと捉えた場合

他のサービスと異なる特徴があります。

 

医療サービスは他とは違う!

医療サービスは

  • 皆が嫌がる
  • 必需である
  • 不確実なものである
  • 高額である
  • 需要側と供給側に情報格差がある

という特徴があります。

好んで受けたいサービスか?

医療サービスを好んで受けたいと思う人は少ないでしょう。

(健康でない人、健康おたくはともかく)

病院なんて行きたいわけがありません。

健康が一番です。

料理屋さんでの食事のサービスは受けたいですが、

医療サービスはそのようなことはありません。

医療サービスの特徴の一つです。

必需品か嗜好品か?

医療サービスは必需品です。

健康な時には必要性をあまり認識しませんが、

不健康な時には医療サービスは必要になります。

注)必需品は値段がどれだけ高かろうと必要とされ、

  嗜好品は値段が高いと買われない経済特性をもつ

例えば、「遊園地」は必需品ではありません。

遊園地がなくても生きてはいけます。

(一部の人はのぞく)

 結果が確実に保証されるか?

医療サービスは結果が残念ながら保障されません。

治療から不確実性を排除するのは不可能です。

例えば、コンビニでは物を買えば確実にものを買えます。

ここでは確実性は保証されています。

医療サービスでは、そう全てを確実にすることはできません。

 

 値段は高いか安いか?

医療費は破滅的に高いです。

日本では意識されないがかなり高額です。

病院建てるのに何億もかかりますし、

医者、ナース、事務の人、何人も雇うのに、お金がかかります。

医療器具も高額です。

1人が1ヶ月で使う医療費は、昔は「最高」数千万だったが、最近は億を超えるように・・・・

保険がないと、本人が億単位で払わないと生きていけない世の中になっている。

受け手側が適切に選択できるか

「今日は気分ではないから治療は嫌だ」

と言われましても、医師からすれば、

「今やらなきゃ、あなた、死にますよ」

という事もあり得ます。

医療サービスの提供側と需要側に情報の非対称性が存在します。

 

医療サービスで何をするかを決めるのは、

サービスの供給側です。

医療の公的関与

医療費は高いですが、

公的関与のある日本では医療費が安いです。

  • 公的関与ない:アメリカ
  • 公的関与中間:日本・ドイツ・フランス
  • 公的関与多い:イギリス(税金)

公的関与が多いほど医療費は安いです。

税金で医療費払えるのは良い!と思いますが、

欠点はあります。

 

税金には社会情勢が反映されやすいのです。

例えば(今では考えられませんが)、

「戦争を始めるぞ」と国が言えば、

税金の多くは戦争につぎ込まれ、

医療からはお金が減ります。

 

同じようなことは起こりえます。

「景気を良くするために、国の税金を経済に回します。」

となれば、医療は維持できなくなります。

 

イギリスでとある首相が政治をしていた時、

イギリスの医師が他の国に逃げたという話もあります。

医療保障制度は何が良いとはいえず、

一長一短のようです。

 

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