医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

脂質の消化と吸収(HDL/LDL)

前回は脂質の役割について学びました。

www.medudent.com

今回は脂質が消化吸収する流れと

前回さらっと触れた、

「脂質による動脈硬化」について学びます。

 

 

 脂質の消化と吸収

脂質の形

我々の体が摂取する脂質のほとんどが

トリアシルグリセロールです。

グリセリン1個と脂肪酸3つで構成されます。

トリ:3つの アシルグリセロール

f:id:medudent:20180223172445p:plain

消化

トリアシルグリセロールは水に不溶です。

しかし、体に吸収するには、

水溶性でなければなりません。

(人間の体のほとんどは水分)

 

そこで、

  • 乳化
  • トリアシルグリセロールとの複合体形成
  • 脂肪酸とモノアシルグリセロールに分解

モノ:1つの アシルグリセロール

f:id:medudent:20180223172622p:plain

等で消化し、小腸で吸収します。

 

吸収後

脂肪酸とモノアシルグリセロールから、

トリアシルグリセロールを再合成して、

そこに、脂溶性ビタミンやアポタンパクを合成します。

 

すると、トリアシルグリセロールや

コレステロールを運搬する

キロミクロンなるものができます。

 

キロミクロンはリポタンパク質です。

さて、渦化しそうな単語がたくさん出てきました。

リポタンパク質

脂質は水に溶けにくいです。

これを、水に溶けるようにしましょう。

そのたえに、タンパクやらをかぶせてあげましょう。

というのがリポタンパク質です。

キロミクロンはそのうちの一つです。

 

これらは、血流中を回ったりして、

脂質の運搬に関わります。

脂質を運搬するトラックだと思ってください。

 

トリアシルグリセロールとコレステロールの輸送

HDLとLDL

LDL/HDL等のコレステロール値を

聞いたことはありますか?

 

これらも、リポタンパク質です。

HDLは善玉コレステロール、

LDLは悪玉コレステロールと言われます。

 

ただ、どちらが良い悪いはなく、

どちらも大切です。

HDL

HDLはトリアシルグリセロールや

コレステロールをあまり持っていません。

リポタンパク質はトラックだとたとえましたが、

このHDLトラックは脂質をいくらでも詰める状態です。

 

なので、体のいろんなところから

脂質を回収して、トラックに荷を積みながら、

脂質を肝臓まで運びます。

 

LDL

LDLは反対に、

荷台に脂質をたくさん積んだトラックです。

血流にのりながら、

脂質を全身に配り歩きます。

脂質を組織に運ぶ形です。

 

厳密にはちょいと違いますが、

こういうイメージで話を進めていきましょう。

 

LDLが悪玉コレステロールと言われるわけ

LDLもHDLも大切です。

両者は肝臓から脂質を臓器に送ったり(LDL)

臓器から脂質を回収したり(HDL)します。

 

ただ、コレステロールをとってばかりだと、

トラックの積み荷には、

コレステロールがたくさんになります。

 

つまり、LDLが増えます。

詳しくは書きませんが、

LDLは血管壁を傷つけたり、

血管内日の内側に入り込んだりして、

血管を肥厚させます。

 

アテローム性動脈硬化と言います。

 

そのため、LDLが増えると大変です。

そんなわけで、悪玉コレステロールと言われるのですね。

 

もちろん、HDL,LDLともに、

通常より多くても少なくてもいけません。

ただ、LDL増加による病気がよくあったので、

LDL=悪玉コレステロール となったのだと思います。

 

まとめ

今回は脂質の消化、吸収、運搬について学びました。

HDL/LDLについても学びました。

今日のQuestion

下線部に当てはまる言葉をかけ

LDLが多いと______________性動脈硬化が起きる。

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