医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

痛風と痛風治療薬

痛風

患者数は、現在100万人と言われています。

昔までは「オッサンの病気」でしたが、最近は女性の社会進出などで、女性にも痛風が見られるようになってきているようです。

今回はそんな痛風と痛風の治療薬について学習します。

 

痛風とプリン体と尿酸

「痛風に悪い食事」といえば

プリン体

と答える人も多いのではないでしょうか。

 

プリンとは本来、DNAの種類の一つです。

DNAは「アデニン・グアニン・チミン・シトシン」の4つで構成されますが、この内のアデニン・グアニンはプリン骨格を持ちます。

このDNAが(キサンチンオキシダーゼなどの酵素によって)代謝されて、

尿酸が作られます。

尿酸による病気

高尿酸血症 hyperuricemia

この尿酸が体に溜まった状態が、

高尿酸血症 hyperuricemiaです。

血清(血中)尿酸値は

  • 男性 3.5~7.0 mg/dL
  • 女性 2.5~6.0 mg/dL

が正常値と言われています。

(少なすぎても多すぎても異常)

この尿酸が7.0mg/dL を超えてくると、

高尿酸血症 hyperuricemia となるわけです。

 

痛風

痛風は、高尿酸血症が原因で起こります。

尿酸は体内で結晶化し、関節や腎臓などに溜まります。

関節に溜まった尿酸の結晶が痛風発作の原因となります。

痛風は「風が当っただけで痛い」と表現されるほどの激痛が発作的に起こる関節炎です。

高尿酸血症は、自覚症状がないため、

自分で気がつくことは難しいです。

是非病院を使いましょう。

治療薬と治療方針

痛風が起こる理由の分類(今の所)

痛風が起こるのは尿酸が体にたまるからでした。

つまり、尿酸が体から減れば大丈夫なわけです。

尿酸は作られるか排出されるか。

それ以外に増えたり減ったりすることはありません。

痛風は今の所、

  • 尿酸の酸性が過剰なとき
  • 尿酸の排泄が上手く行っていないとき

に起こるとされています。

(近年、これ以外の理由も提唱され始めているようですが....)

ここをターゲットにして、薬を作ります。

尿酸下降薬

尿酸の酸性が過剰なときへの対策として

尿酸生成阻害薬があります。

具体的には、

  • アロプリノール
  • フェブキソスタット

などが尿酸生成阻害薬となります。

 

尿酸の排泄が上手く行っていないときへの対策として、

尿酸排泄促進薬があります。

  • ベンズブロマロン
  • ブコローム
  • プロベネシド

などが尿酸排泄促進薬となります。

痛風発作の治療薬

体から尿酸が減れば問題ないのですが、

一気に体から尿酸が減るわけではありません。

治療過程では、痛風に苦しむこととなります。

これの対策として、一時的に発作を抑える薬もあります。

  • 発作予感時:コルヒチン
  • 痛風発作時:インドメタシン・ナプロキセン(NSAID)
  • 副腎皮質ステロイド

これらの薬は発作治療薬として用いられています。

今日のQuestion

尿酸排泄促進薬を3つあげよ。

(ぜひ復習なさってください)

 

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