医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

東洋医学・漢方薬・漢方治療の特徴

今回は漢方薬について学びます。

 

漢方薬

漢方薬の捉え方(西洋医学と比較しながら)

漢方薬は

現代医療では有力な治療法がない時に使われます

 

西洋医療では、「病気」に注目します。

例えば、

  • 高血圧にはこの薬
  • リウマチにはこの薬
  • 心不全にはこの薬

と薬を選択します。..

一方で漢方薬は「症状に対して」薬を使います。

つまり、

「浮腫、むくみが起きている」ときはこの薬、と使います。

浮腫が心不全で起きていようが、

リンパ管の閉塞で起きているかは関係ありません。

「浮腫」という症状に対して薬を投与します。

 

西洋医学からみれば、漢方の使い方は理解できません。

漢方医学の患者さんの見方

漢方では局所症状(鼻水が出る等)の前に、

まず、全身状態を見ます。

例えば

  • 虚実(外部からの刺激に弱い虚か刺激に強い実か。つまり体が丈夫かそうでないか。体質が強いか弱いか)
  • 陰陽(体の活動性はどうか。体温は高いかなど)

 を見ます

次におおまかに異常を把握します。

  • 気(エネルギー)
  • 血(血液)
  • 液(体液)

等を見たりします。 

漢方薬

西洋医学と漢方薬

西洋医学では「化学物質」に注目します。

例えば

  • アヘンからモルヒネを取り出して使う
  • コーヒー豆からカフェインを取り出して使う
  • コカ葉からコカインを取り出して使う

 一方で、漢方では、この生薬を丸ごと組み合わせて服用します。

例えば、コカ葉をすりつぶしたものとコーヒー豆をすりつぶした物を混ぜて飲む・・・みたいな感じです。

 

代表的薬

今回は

  • 麻黄
  • 甘草
  • 大黄

を紹介します。

麻黄

エフェドリンが含まれます。

アドレナリン様に働き、ノルアドレナリンを分泌させます。

MAOによって分解されず。長時間作用します。

副作用:不眠・興奮・動悸・頻脈・血圧上昇

甘草

グリチルリチンを含みます。本当に甘いようです。

ステロイドホルモン用の作用を示します。

副作用:浮腫・高血圧・低カリウム血漿・偽アルドステロン症AME症候群

大黄

セノシドが含まれます。これは腸内細菌の働きによって薬として働きます。

大腸の動きを促進し、下剤にもなります。

副作用:下痢腹痛

桂皮 シナモン

EBMがある(投与にエビデンスがある)とされる漢方薬
  • 釣藤散 ちょうとうさん 脳血管性の認知症に
  • 葛根湯 かっこんとう 有名です感冒・かぜに
  • 五積散 ごしゃくさん 冷え症・更年期障害に
  • 十全大補湯じゅうぜんだいとほう 抗がん剤の副作用軽減に
  • 半夏厚朴湯はんげこうぼくとう 脳卒中の嚥下障害防止に
  • 小青龍湯 気管支炎や鼻アレルギー

 

漢方にも副作用がある

小柴胡湯

小柴胡湯投与には禁忌があります。

インターフェロン製剤投与の物

肝硬変などの者

慢性肝炎を持つもの

漢方製剤を自分で作る

漢方薬を作ると聞いて誰を思い浮かべるでしょう?

徳川家康は漢方を好んだことで有名です。

漢方は「自分で作る」ことにも意義があります。

漢方では薬草の根やはっぱをそのまま丸ごと持ち帰り、

自分で煎じて作ります。

これを作る過程で、多少落ち着きます。

つまりリラックス効果があるのです。

 

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