医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

炎症の分類

さて前回は炎症の定義や特徴についてまとめました。

分類については大まかに学習しました。

炎症(総論) )

今回はその分類について、もう少し深く掘り下げて

学習したいと思います。

 

では、さっそく学んでいきましょう。

(具体例は、「炎症の種類」にて!)

 

 

炎症の分類

炎症の分類方法には主に3つがあります。

時間的経過による分類

(急性・亜急性・慢性)

炎症の性質

(非特異的炎症、特異的炎症)

炎症の種類

(漿液性、浸出性、繊維素性、化膿性、出血性、壊死性)

 

では、これらについて詳しく見ていきましょう。

1時間的経過による分類

前回、

急性の炎症では好中球が、

亜急性ではマクロファージ、リンパ球が

慢性では、繊維芽細胞が主に働きます。

と学習しました。

詳しくは免疫学で習えばいいです。

(好中球は外部からの細菌に対して

 一番最初に反応する細胞です。

 なので、急性の炎症では好中球が出てきます。)

炎症は

急性炎症>亜急性炎症>慢性炎症と進行していきます。

 

2炎症の性質による分類

上で、非特異的炎症と、特異的炎症があると書きました。

一般的な炎症はほとんど、非特異的炎症です。

原因に応じて臓器が決まっているものを特異的炎症といいます。

例えば、肺結核は肺で起きます。

それだけです笑

 

3炎症の性質による分類

炎症を分類すると、主に5つに大別されます。

1漿液性炎

2繊維素性炎

3化膿性炎

4出血性炎

5壊死性炎

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1漿液性炎

(一番穏やかな炎症)

血液の血清成分がでてきたもの

というと難しいですが、言ってしまえば

鼻水です。

体の水分の豊富に出てくるものです。

・鼻炎の鼻水

・腹膜炎の腹水

・皮膚炎の水ぶくれ

などがあります。

2繊維素性炎

血管から外に液体が出やすくなると、

血液を固まらせる繊維素(フィブリン)も

外に出ます。

これが肺や心臓の外に出ると、

これらの臓器の動きが滑らかでなくなります!

(つるつるだったのに、繊維でザラザラに!)

3化膿性炎

(一番一般的かも)

怪我した時に膿んできたーってやつです。

細菌や細胞の死骸から膿ができます。

膿がたまってしまうと蓄膿症と呼ばれます。

鼻の蓄膿が一般的ですね。

 

風邪の時に、タンが黄色いと、

そこには好中球(体の中の兵隊さん)

の死骸も混ざっています。

つまり、好中球がしっかり働いているということ!

なので、

「風邪の時、タンが黄色いと、風邪は治りかけ」

と言うのです!

4出血性炎

(最も激しい炎症)

体の組織が壊死して、血管も壊れて出血を伴う炎症。

急性膵炎で見られます。

他にも脳出血なども出血性炎です。

血があふれ出ちゃうイメージです。

 

 

 

5壊死性炎

炎症が起きた後も放置されていると

腐敗菌の感染が重なり、

炎症が起きていたところが、

悪臭を放ち、汚くなります。

見た目としては、大やけどしたときみたいな見た目に・・・

 

まとめ

今回は主に炎症の分類について見てきました。

時間的、炎症の特異性、炎症の性質

の3ポイントで分類されるわけです。

これらで分類された炎症は、

いずれ、完全治癒、もしくは慢性化したり

瘢痕治癒(あとが残る治癒)をするわけです。

 

次回はこれらの炎症がどのようになっていくのかまとめます。

 

今日のQuestion

Q1化膿性の炎症の具体例を挙げよ

Q2漿液性の炎症の具体例を挙げよ

答えは記事中のどこかに!

ぜひ挑戦してみてください!

 

 

追記

壊死性炎を壊疽性炎と誤って記述していました。

ご指摘してくださった方、ありがとうございます!

(2018 1/20)

 

参考

炎症の記事

  1. 炎症(総論)
  2. 炎症の分類
  3. 慢性炎症と炎症の治癒

この順に読むと読みやすいです

 

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