医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

医の倫理学2 (臨床倫理を捉える)~医学部面接で使える!?

今回は医の倫理学における

臨床倫理

について学びます。

臨床倫理とは

臨床倫理とは、

個々の診療に関わる倫理問題について、どのような選択が最善かを考察し、医療行動やその姿勢を倫理学的に検討する実践的な学問

と言われています。

「医療をどうしていこう」と

漠然と考えるのではなく、個別の事象について扱うものです。

 

臨床倫理の原則

3つの原則

医の倫理学にはおよそ原則があります。

(前回の記事で学んだとおり、

 倫理学はルールと結果、そして原則に基づきます。

 原則は変わることもあります。)

現段階での臨床倫理の原則は、以下の通りです。

  • 自立尊重の原則(患者の意思を尊重する)
  • 与益の原則(患者さんにとってより利益になることを行う)
  • 正義の原則(社会的な視点を尊重する)

これらの原則が、現在の臨床倫理の原則となります。

患者の意思を尊重する

医療を進めるに当たり、

「インフォームドコンセント」が大切になります。

  • 患者さんへの情報共有
  • こまめな意思疎通
  • 治療方針決定への患者さんの参加

これらが大切になります。

ただ、

  • 「患者さんの意思が確認できない場合どうするか」(精神疾患・子供・認知症)
  • 「患者さんの言葉をうのみにしてよいのか?」(現状を正しく理解しているのか?一時の感情でないか?)

これらの課題もあります。

 

患者にとってより利益になることを行う

これは医療の目的に関する原則です。

患者の治療上の利益を最大化し、害を最小にする事が大切です。

さまざまなメリット・デメリットを考慮する必要があります。

ただ、メリットデメリットは、

人によって変化します。

医者が個人として考えるメリットデメリットと

患者さんのメリットデメリットは違うこともあります。

そこに留意しなければなりません。

社会的な視点の尊重

医療では一人の患者さんに対するものでもありつつ、

社会的な営みでもあります。

  • 患者さん間で公正でなくてはならない
  • 他の社会資源との連携
  • 既存の法律の配慮

これらが大切になります。

例えば、医療保険制度。

人々のためには大切ですが、

高額費用の医療を皆に行うと、国が滅びます。

(予算が難しくなる。)

そのような中で、いかに医療を施していくか。

難しい問題になります。

 

まとめると

臨床倫理とは

  1. 医療の当事者が
  2. 特定の患者さんに対し、
  3. 今後受ける医療がより良いものになるように
  4. 共通の価値・規範に照らして皆で検討していくこと

と言えます。

個別の事柄について考えることです。

例えば、

 

1億円かければ、50パーセントの確率で

 患者さんを助けられます。

 治療は大変なものです。

 患者さんは嫌がっています。

 患者さんの家族は治療の継続を求めています。

 1億円は、国のシステム上、

 国から支給されるようです。

このような時あなたはどうしますか?

 

このような医学部の面接の問題が出てきたらどうしますか?

色々な立場の視点を持って考えてみてください!

(明確な答えはありません。論理的に志向することが求められています。)

 

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