医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

微生物の宿主とは・固有宿主・中間宿主・多宿主?人体への寄生部位?

 

前回の復習とイントロダクション

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まずは前回の学習の復習です。

細胞性微生物~真核生物=原虫+蠕虫

(前回の学習はこちらへ)

微生物は細胞性と非細胞性に分けられて、

細胞性の微生物の中の、

「真菌」は更に、原虫と蠕虫に分けられると。

この、真核生物について学んでいるときに、

「中間宿主」なんて言葉が出てきたと思います。

中間宿主とは、微生物が子供から大人になるときに

 寄生させてもらう宿主=間借りさせてもらう生物と

 考えてもらえば大丈夫です!)

とは書いていました。

今回はこの「宿主」について

学んでいきたいと思います。

 

宿主の分類

まず、宿主の分類を覚えましょう。

固有宿主非固有宿主に分かれます。

この分類の仕方は、

「寄生虫から見た宿主先」の分け方です。

  • 固有宿主:微生物が体内で発育・増殖できる宿主
  • 非固有宿主:体内では増殖できない宿主

このような違いです。

つまり、固有宿主の中では、

増えることはできるけど、

非固有宿主の中では増えない

(ただ間借りさせてもらっている)

と違うわけです。

固有宿主について

固有宿主

固有宿主の中では、

微生物は増えます。

微生物は宿主内で成長し、

子供まで生んだりします。

多宿主性

多宿主性とは

多宿主性とは

「固有宿主が複数あること」です。

(必ずしもすべての微生物が

 多宿主性を有するとは限りません。

 固有宿主が一つだけの微生物もいます。)

つまり、微生物Aは、

ヒトに寄生してヒトの体の中で増えることもあるし、

ウシに寄生してウシの中で増えることもあります。

このように、複数の固有種がいる微生物について

「多宿主性がある」と言います。

主宿主と保虫宿主

多宿主性の微生物は、

たくさんの宿主先があるわけですが、

その中でも、大切な宿主先と

どうでもよい宿主先があります。

複数の固有宿主の中で重要なものを主宿主

重要でない宿主先を保虫宿主といいます。

 

例えば、日本住血吸虫という微生物がいます。

こいつは、ヒトを主宿主とします。

一方で、保虫宿主として、

水牛やブタがいます。

 

つまり、この微生物の感染を止めるためには、

「ヒト」と「ブタなど保虫宿主」の

両方に感染対策をしなければなりません。

「ヒト」のみで感染を止めても、

「ブタ」からヒトに感染は広まるため、

感染を止めるのが難しいのです。

 

非固有宿主

非固有宿主とは

微生物は、寄生先で増えることができません。

寄生先では死滅するか、

幼虫のまま生きることになります。

非固有宿主の分類

非固有宿主は

  • 中間宿主
  • 待機宿主

の2つに分けられます。

では、この2つについて見ていきましょう。

中間宿主

中間宿主は、

発育の場を提供する」非固有宿主です。

中間宿主の中で微生物は成長します。

そして、この中間宿主が別の生き物に食べられます。

そうすると、微生物も一緒に他の生物の中に移動します。

こうして、微生物は他の生物の中で増えていくのです。

待機宿主

待機宿主は反対に、

発育の場にならない」非固有宿主です。

微生物は待機宿主の中で、

次の寄生先を待っています。

幼虫は、この中で、生きます。

ただ、成長などはせず、

次の寄生先が来てくるまで待ちます。

まとめ

今回の記事では、

宿主について学習しました。

ぜひ復習なさってください。

 

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