医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

関節リウマチと関節リウマチ治療薬

関節リウマチ

1度は聞いたことがあるかと思います。

今回は関節リウマチとその治療薬について学習します。

 

関節リウマチ

定義

関節リウマチとは、原因不明の多発性関節炎を主体とする。慢性かつ進行性の自己免疫疾患・炎症性疾患。自己免疫などで、関節が破壊されたり、そこから関節が変形したりする。

病因

関節リウマチの病因には、

遺伝的要因と環境要因が知られています。

  • 遺伝的要因:一卵性双生児で関節リウマチの発症が一致する確立は15~35%もある
  • 環境要因:細菌感染やウイルス感染、心理的ストレスや喫煙等も原因となる

 

関節リウマチは定義の通り、自己免疫によって間接に炎症が起きることで発症します。関節を作る骨や軟骨が、炎症を起こすのです。つまり、逆に言えば、自己免疫を抑えるなどすれば、病気は抑えられます。

抗リウマチ薬

特徴

  • 効果の個体差が大きい:特定の薬が効く人も効かない人も
  • 効果発現が遅い:効果が出てくるまで数ヶ月かかる
  • エスケープ現象:一回病気が抑えられたと思っていても、薬の効果が消えていくことも...(使う薬の種類を変えなければならない)
  • 副作用:副作用がよく見られる。(腎障害や血液障害)

 

このような特徴のある薬を用いて、

寛解

を目指します。

(寛解:完全に直った訳ではないが、病状が抑えられること

つまり、関節リウマチを完全に治すことは難しいのです。

 

使う薬

先にも書いたとおり、

「自己免疫を抑える」をテーマとします。

  •  非ステロイド性抗炎症薬
  • 抗リウマチ薬、免疫調節薬
  • ステロイド、免疫抑制薬
  • 生物学的製剤

主にこれらを使っていきます。

非ステロイド性抗炎症薬

抗炎症作用(COX PGの抑制)

  • アスピリン
  • イブプロフェン
  • インドメタシン
  • アセトアミノフェン
  • セレコキシブ
  • エトリコキシブ

などがあります。

抗リウマチ薬
  • オーラノフィン
  • 金チオリンゴ酸ナトリウム
  • ブシラミン
  • サラゾスルファピリジン
生物学的製剤

TNF-α阻害剤(TNF-αは炎症を引き起こす)

  • インフリキシマブ
  • アダリムマブ
  • ゴリムマブ
  • エタネルセブト

IL-6阻害薬

  • トリシズマブ
  • サリルマブ

などさまざまあります。

生物学的製剤とは「人工的に作った抗体」です。

たとえば、炎症を引き起こすTNF-αが働かないようにすれば、関節リウマチは治ります。このTNF-αに対し直接結合し、TNF-αがその受容体に結合できなくするのです。

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(イメージ図:本当は生物学的抗体は抗体の形をしています)

今日のQuestion

抗リウマチ薬を二つ書きなさい。

 

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