医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

細胞障害と細胞死(アポトーシス・ネクローシス)

前回の記事

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こちらの記事で「細胞は障害に対して、修復、適応していくことで生き抜いていく」と学びました。

でも世の中そんなに甘くないです。

大きな傷害に対して、修復、適応できない場合や、適応を続けていくうちに、本来の細胞の仕事ができなくなることもあります。

そうなると、細胞は、がん化or細胞の死滅の道をたどります。

がんについては別の記事でまとめてあります。(⇒がんについての記事一覧 - 医学生の解釈(ブログ)

今日は、細胞死について学んでみましょう。

アポトーシスとネクローシス

細胞死には主に

  • アポトーシスapoptosis
  • ネクローシスnecrosis

があります。

補足:名探偵コナンのコナン君が飲んだアポトキシンはアポトーシスが語源だった気がします・・・・

  • アポトーシスはプログラムされた細胞死
  • ネクローシスは細胞の傷により起きる死

と定義されています。

具体的にそれぞれがどのような細胞死であるか、見ていきましょう。

分かりやすい例に例えてみる

アポトーシス

初めにも述べましたがアポトーシスはプログラムされた細胞死です。

つまり、何か問題があったわけでもなく、自分で細胞自身が死んじゃう。

なんで死んじゃうの?と思いますがアポトーシスで死ぬのは、古くなった細胞だったり、もう使えないような細胞ばかりです。

前にも述べましたが、がん細胞は、細胞の変異が蓄積して起こります。

逆に、古くてだめになった細胞が積極的に自分の姿を消すことで、個体全体が安定して、健康に保たれます

例えば会社での定年退職みたいなものです。

「年をとってきてもう昔のように働けない。これ以上会社に居座ってもなあ・・・・」という頃に、会社を退職します。(この場合、退職する人は会社というから消えます。)

(例えが少し下手かもしれません。ネクローシスと比べたら少しは分かるかも・・・)

 

ネクローシス

アポトーシスのたとえ話を続けましょう。ネクローシスは同様に例えれば

「会社の金を横領しようとしてやめさせられる」、みたいなもの。

解雇される人は、悪い話にそそのかされて、「もうこれ以上会社のためには働けない。いつか危険だ。」となり、会社からいなくなります。(会社の金を横領する奴はがんとなっていきます)

体の話、医学的な立場に戻ってネクローシスの話をしますと、

「ネクローシスは外部刺激によって気づつけられた細胞が、どうしようもなくなって死んでしまう」わけです。

ちょっとだけ真面目な医学の話

ここまでで、大まかに、具体例からアポトーシスとネクローシスの話は分かってもらえたでしょうか。

少しだけ、アポトーシスとネクローシスの医学的な話をしますと、

  • アポトーシスが起きる細胞は細胞自体が小さくなり、マクロファージに貪食されるなどして細胞死を迎えます。
  • ネクローシスによる細胞の死に方には何パターンかあるのですが、イメージで言うと、細胞が爆発するような、自分の中身をまき散らすようにいなくなります。

細胞死を迎える経緯のみならず、その死に方にも違いはあるのですね。

まとめ+Question

今回はアポトーシスとネクローシスについての理解を具体例を通して学びました。

ぜひ、このイメージを保ちながら、自分でも勉強なさってみてください!

今日のQuestion

アポトーシスとネクローシスについて、なぜ起きるのか等、自分の言葉を用いて説明せよ

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