医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

読む論文の数について~「論文の読んでいる数は防御力」「読む目的」

今回は「研究する時って論文ってどれくらい・どんな感じに読めばよいの?」という話について書いていきます。

たくさん読めばよいというものではない

先生との会話

僕は研究室の先生にある時、聞きました。「僕は英語を読むスピードが遅いです。なかなか論文を読み進められません。たくさん読めません。どうすればよいでしょう?」

先生はこう答えました。「論文はたくさん読んでいればよいというものでもないのですよ。」

 

「論文の読んでいる数は防御力」

続いてこう教えられました。「論文の読んでいる数は防御力である」と。

いろんな論文を知っていれば、いろんな知識が手に入ります。だから、自分が実験などを進める中で、いろんな問題・課題がが出てきた時、その知識を駆使して、自分の実験・論文の正当性を示すことができるようになります。「多くの論文を読んで、多くの論文について知っている」ということは、「自らの正当性を示す」防御力になるのです。

ただ、逆に言えば、論文を読んでも「攻撃力」は手に入らないのです。攻撃力とはつまり、「自分で考える力」であり、相手にインパクトを与える力です。

これは、「論文をたくさん読む」ことではなくて、「論文を批判的に読みながら、自分で考える」ことで見につくもので、「たくさん読めばよい」というわけでもないのです。

「いたずらに読まないでほしい」

僕の先生はさらに僕に教えます。「いたずらに論文を読むのはやめておけ」と。

確かにたくさん論文など、基地の情報を読むことも大切です。ただ、学生の時は特に「思考力」も身に着けてほしいから、ただひたすらに読むという事はやめてほしい。「自分の頭で考えながら情報を取り込む」という作業は意外と難しく、訓練しなければいけないものですが、時間がかかる物ですから、時間にゆとりのある学生の時に訓練するのが一番良いそうです。

何も考えないで読み続けると、「ただの知識バカ」になると教えられました。「クイズ王」みたいな知識をひけらかす職業に就くならそれでも良いですが、研究をするうえでは、「知識しかないうらっつらのやつ」になるため注意が必要とのことでした。

 

目的を持って読むべし

「論文の読むスピード」「読む量」は目的に応じて変えればよいのです。例えば、今回は

  • ひたすらに知識をかきこみたいとき
  • 自分の研究と関連が強い論文を読むとき

の2つのシチュエーションを見ていきましょう。

ひたすらに知識をかきこみたいとき

ひたすらに「今の研究の世界の流れ」「研究に必要な知識のみ」をしりたいならabstractを読み、筆者の名前をちら見して、内容を抑える程度でよいでしょう。これで、めちゃくちゃ多くの量を読むことができます。(アブストラクトなんて短いものですから、パッと読めば何とかなるし、たくさんの論文を読むことができる。)

自分の研究と関連が強い論文を読むとき

ちゃんと自分の研究と関連があるのであれば、じっくりと腰を据えて読むべきでしょう。1日に1本の論文しか読まないのもありでしょう。(なんなら1週間かけて1つの論文と向き合う人もいるそうです。)

その他

  • 「研究のデザインの典型例」などを学習しているときは、「研究方法」methodを重点的にしっかりと読んで勉強しても良い
  • 初めて論文を書くときは、だれかの論文を「なめるように」読み込み、「典型的な論文の決まり常套句」を勉強する

このように「目的に応じて読み方を変える」ことが大切なようです。「目的をもって」読むことがかなり重要なそうです。

以上「読む論文の数について」でした。

 

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