医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

公害とは~環境基本法やその周囲の法律を学ぶ。水道水の基準とは

今回は公害について学習します。

特に水道水に関しても学びます。

 

公害とは

定義

公害の定義は、環境基本法第二条に定められています。

「環境保全上の支障のうち、事業活動その他のヒトの活動に伴って生ずる相当範囲にわたる大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下、悪臭によって、ヒトの健康または生活環境に係る被害が生じること」

このように定義されています。

典型7公害

この定義から、「典型7公害」つまり、よくある7つの公害がわかります。

  1. 大気の汚染(大気汚染防止法)
  2. 水質の汚濁(水質汚濁防止法+海洋汚染等及び海上火災の防止に関する法律)
  3. 土壌の汚染(土壌汚染対策法)
  4. 騒音(騒音規制法)
  5. 振動(振動規制法)
  6. 地盤の沈下(建築物用地下水の採取の規制に関する法律)
  7. 悪臭(悪臭防止法)

()内はその梗概に対応する法律です。

 

大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音については環境基本法でその環境基準が定められています。

環境基本法第十六条

「政府は、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音に係る環境上の条件について、ヒトの健康を保護し、生活環境を保存するうえで維持されることが望ましい基準として環境基準を定めるものとする」

環境基準とは、「望ましい基準」であり、「罰則がある」などではありません。

ちゃんと「これ以上はダメ」と決められているものを「排出基準」と言います。

水に関する細かい法令

水に関しては法令が細かいです。

工場から排出される水と、水道水、飲み水が同じ基準なわけはありません。

水質に関する基準としては、

  • 飲用水に係る「水道法」(水質基準)
  • 公用水域と地下水に係る「環境基本法」(環境基準)
  • 工場や事業所からの排出基準「水質汚濁防止法」(排出基準)

このように定められています。

 例えば、水道水質基準では、

「水道水に大腸菌は検出されないこと」と定められています。1つでも大腸菌が含まれると、基準は満たされなくなるのです。

 

水道水は塩素消毒により、水道法に基づく基準をクリアしていますが、原虫の「クリプトスポリジウム」による集団感染は起きています。

クリプトスポリジウムは原虫です。塩素耐性を持っているため、塩素消毒で除かれず、集団感染を引き起こしています。

 

にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ