医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

医動物学各論~原虫・腸管寄生原虫・泌尿生殖器寄生原虫

昨日、

医動物学各論~原虫の分類「根足・鞭毛・胞子」or「寄生部位による分類」

の内容で記事を書きました。

今回は「腸管寄生原虫」を学習します。

 

寄生部位による原虫の分類(前回の復習)

寄生部位による原虫の分類は以下の通りです。

  • 腸管寄生原虫
  • 血液・組織寄生原虫
  • 泌尿生殖器寄生原虫

腸管寄生原虫は以下の赤字です。

血液・組織寄生原虫は以下の青字です。

泌尿生殖器寄生原虫は以下の緑字です

根足虫類 赤痢アメーバ
アカントアメーバ
鞭毛虫類 ランブル鞭毛虫
トリコモナス
トリパノソーマ
リューシュマニア
胞子虫類 プラスモジウム
トキソプラズマ
クリプトポジウム
サイクロスポラ
イソスポラ
繊毛虫類 パランチジウム

 

腸管寄生原虫

腸管寄生原虫は字のごとく、

腸管に寄生します。

  • 動物との接触
  • 飲料水・汚水
  • 肉・果物・野菜

などが感染経路となります。

嚢子(シスト)が口から体内に入り、

シストは体内で栄養型となり一部はメロゾイドになります。

そして、シスト・メロゾイドはは体外に排出され、

シストは感染していきます。

赤痢アメーバ

赤痢アメーバ症を引き起こします。

熱帯・亜熱帯の非衛生的な地域で流行しています。

汚染された手や汚染飲食物・汚染水道水などにより、糞口感染を起こします。

  • アメーバ赤痢(イチゴゼリー状の粘血便)
  • アメーバ性腸炎

を引き起こします。

慢性化すると、以上の症状を数週間ごとに繰り返します。

パロモマイシン・フロ酸ジロニキサニドにて治療します。

ランブル鞭毛虫(ジアルジア)

ジアルジア症を引き起こします。

衛生状態の悪い熱帯・亜熱帯で流行しています。

小動物も感染し、人獣共通感染症です。

性行為でも感染します。(男子同性愛者に多い)

感染経路はシストの糞口感染がメインです。

 

日本ではほとんど見られなくなっていました。

ただ、最近その数は増えており、再興感染症の一つになっています。

 

下痢がジアルジア症では有名です。

メトロニダゾール・チニダゾールで治療します。

クリプトスポジウム

クリプトスポリジウム症を引き起こします。

世界で広く分布しています。(3億人程度)

AIDS患者で合併していることが多いです。

家畜の腸管寄生中で有名でした。

 

汚染された手や汚染飲食物・汚染水道水などにより、糞口感染を起こします。

 

下痢症・腹痛を起こします。

検便で検査しますが、

健常人では対症療法で改善します。

泌尿生殖器系寄生原虫・膣トリコモナス

性感染のみで広がります。

女性:膣炎・外陰部のかゆみ

男性:軽症

と性差もあります。

 

患者とそのパートナーの治療が必須となります。

メトロニダゾール・チニダゾールでの治療を行います。

 

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