医学生の解釈(ブログ)

学生が医学部に入って得た視点など。医者の世界をのぞいた非医療人のブログ。

「毒」とは何なのか? RPG の「毒」「どく」「どくどく」

RPGなどで、

  • 勇者は毒(どく)になった。
  • 〇〇は毒のダメージを受けている。

なんて言います。

では、毒って何でしょう???

以前話した青酸カリは毒です。

(参考:窒息4法医学~日本人は青酸カリ、アーモンド臭が分からない

カフェインも大量にとれば死にます。

毒とは何か?学習していきましょう。

 

毒の定義

Scienceの毒の定義

毒の定義は以下のようになされています。

LD50 < 1g/kg 

日本語で解釈します。

LD50とは「この量摂取すると、半分の人が死んじゃう!!」

という量です。

半数致死量と言われます。

(英語では lethal dose 50 )

 

例えば、

「食塩の急性経口毒性値(ラット、LD50値)は、体重1kg当り3g」

と言われています。

つまり、ラットにとっては食塩は「毒」です。

(ヒトの定義をそのまま当てはめると)

法的な毒の定義

LD50 < 1g/kg がscienceによる定義でした。

ただ、法的には少し異なります。

「毒物および劇物取締法」というものに定められています。

そこでは、

  • 毒物:LD50 ≦ 50 mg/kg
  • 劇物:LD50 が 50~300 mg/kg

と定められています。

「劇物」という別の概念があるのです。

 

LD50代表例

LD50

この数値が「毒」というものを定義づけていると学びました。

では実際に、LD50はどのような値なのでしょう?

代表例をいかに記します。(単位は mg/kg)

  • エタノール 10000
  • 食塩 4000
  • DDT 100
  • ニコチン 1
  • テトロドトキシン 0.1
  • サリン 0.01
  • ダイオキシン 0.001

たばこのニコチンは1 mg/kg

「沈黙の春」で有名なDDTは100 mg/kg

沈黙の春 (新潮文庫)

地下鉄サリン事件のサリンは紛れもない毒(0.01 mg/kg)

よくニュースに出てくる「ダイオキシン」も毒です。(0.001 mg/kg)

毒について考える

以上、毒について学んできました。

確かに言えることは、

毒は、「量」(今回ならLD50)の問題であるということです。

 

広義に言えば、全ての物質が毒です。

例えば、炭水化物や脂質でも、

一度に大量にとってしまえば、それで人は死にます。

(途方もない量の意摂取により)

 

そういう「普通の接種をすれば死なない」ものは

厳密には毒ではないといえます。

 

どうでもよい話をしますと、

RPG の「毒」「どく」「どくどく」というのは

どのような状態なのか気になるところです。

 

 

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